2010年11月30日
沖縄県図書館連絡協議会(国頭地区開催)
11月29日(月)名護市羽地地区センターにおいて
沖縄県図書館連絡協議会第三回研修会が開催されました。
「社会教育」という広い分野の中にある、図書館の活動を
今回は討議にまでお邪魔させていただき、勉強させていただきました。

テーマ:“待つ”図書館から“攻める”“つながる”図書館へ
~地域の活性化は図書館から~
地域の公共公民館は、住民の自主学習施設及び情報センターとして、
その果たす役割は重要である。
図書館の役割を再認識し、
今後の図書館の運営及び重要性に対する認識を深めることを目的とする。
◆内容
1) 基調講演
講師:鈴木眞理(まこと)氏 青山学院大学 教育人間科学部教授
演題:『生涯学習社会における図書館の役割』
・ダンスのインストラクター(教える側)が生徒(教わる側)を殺人した事件に触れ、教育の在り方に異変があるとした。また、東京の東村山の図書館に来ていたホームレスの男性に騒がしいことを注意された中学生が、閉館後男性を殺害した事件に触れ、図書館の職員は声かけをしていたというがいったい何をしていたのか。本来、本を通して教育をするのが図書館の役目だが今や、人よりモノに対応する専門性を要求するようになってきていないか、と述べた。それは学芸員にも共通して言えるとのこと。
・「元気」「勇気」「感動」などを「もらう」という言い方を昔はしなかった。本来それらは「わいてくるもの」であり、つまり受け身になっていることを表している。
・掃除が下手であることに悩む人が「お掃除教室があれば行くのに」、学んだ知識を確認したい人が「教養を問う検定がもっとあればいいのに」という新聞の投書を例にとり、方法やどこで学ぶかという点に注目が集まっていると述べた。
・博物館の事務所と展示場所が離れていることがたびたびあることに触れ、社会教育施設としての施設のとらえ方と、機能を分化させているということについて、それでも社会教育概念と言えるのか、と述べた。
・また今回のテーマ“待つ”図書館から“攻める”“つながる”図書館へ にも触れ、「待つことが悪いのではなく、攻めなくても良いのでは、いかにして待つかということも重要」とした。
2) グループ討議
いくつかのグループに分かれて自由に討議を行う。
・5名程度のグループごとに討議を行った。
各館の現状報告/「待つ」図書館とはどういうイメージか/「攻める・つながる」図書館になるためにはどういう取り組みが必要か この3点について話し合った。私の班は、名護市、宜野座村、金武町、本部町の図書館職員がメンバーだった。ブックスタートという、乳児健診の場所まで足を運び、母親にも子どもの本との出会いのきっかけを理解してもらい一冊プレゼントするという取り組みを始めた館が目立った。
・全体としては、図書館員は自分も利用者であるという意識が必要、場所をわかりやすくする、館内表示をわかりやすくする、図書館以外のテーマで講演会を行う、図書館サービスを多面的にとらえる、館外へ出ていく、等の意見が挙がった。
・まとめとして、地域の実情に合わせながら、他機関との連携を取っていく必要があるとのことだった。
●国頭地区での開催だったこともあり、北部地域からの参加が多かったようですが、
石垣市からの参加もあり、討議もそれぞれに盛り上がりました。
討議があることにより、参加者が主体的な気持ちで参加でき、
具体的な情報交換をすることにより参加の意義が深まったのではないでしょうか。
●各館から1人も参加していないところも少なくなく、
こうした他館職員との情報交換や意識を向上させる絶好の機会を逃すのは
もったいないのではと感じました。
沖縄県図書館連絡協議会第三回研修会が開催されました。
「社会教育」という広い分野の中にある、図書館の活動を
今回は討議にまでお邪魔させていただき、勉強させていただきました。

テーマ:“待つ”図書館から“攻める”“つながる”図書館へ
~地域の活性化は図書館から~
地域の公共公民館は、住民の自主学習施設及び情報センターとして、
その果たす役割は重要である。
図書館の役割を再認識し、
今後の図書館の運営及び重要性に対する認識を深めることを目的とする。
◆内容
1) 基調講演
講師:鈴木眞理(まこと)氏 青山学院大学 教育人間科学部教授
演題:『生涯学習社会における図書館の役割』
・ダンスのインストラクター(教える側)が生徒(教わる側)を殺人した事件に触れ、教育の在り方に異変があるとした。また、東京の東村山の図書館に来ていたホームレスの男性に騒がしいことを注意された中学生が、閉館後男性を殺害した事件に触れ、図書館の職員は声かけをしていたというがいったい何をしていたのか。本来、本を通して教育をするのが図書館の役目だが今や、人よりモノに対応する専門性を要求するようになってきていないか、と述べた。それは学芸員にも共通して言えるとのこと。
・「元気」「勇気」「感動」などを「もらう」という言い方を昔はしなかった。本来それらは「わいてくるもの」であり、つまり受け身になっていることを表している。
・掃除が下手であることに悩む人が「お掃除教室があれば行くのに」、学んだ知識を確認したい人が「教養を問う検定がもっとあればいいのに」という新聞の投書を例にとり、方法やどこで学ぶかという点に注目が集まっていると述べた。
・博物館の事務所と展示場所が離れていることがたびたびあることに触れ、社会教育施設としての施設のとらえ方と、機能を分化させているということについて、それでも社会教育概念と言えるのか、と述べた。
・また今回のテーマ“待つ”図書館から“攻める”“つながる”図書館へ にも触れ、「待つことが悪いのではなく、攻めなくても良いのでは、いかにして待つかということも重要」とした。
2) グループ討議
いくつかのグループに分かれて自由に討議を行う。
・5名程度のグループごとに討議を行った。
各館の現状報告/「待つ」図書館とはどういうイメージか/「攻める・つながる」図書館になるためにはどういう取り組みが必要か この3点について話し合った。私の班は、名護市、宜野座村、金武町、本部町の図書館職員がメンバーだった。ブックスタートという、乳児健診の場所まで足を運び、母親にも子どもの本との出会いのきっかけを理解してもらい一冊プレゼントするという取り組みを始めた館が目立った。
・全体としては、図書館員は自分も利用者であるという意識が必要、場所をわかりやすくする、館内表示をわかりやすくする、図書館以外のテーマで講演会を行う、図書館サービスを多面的にとらえる、館外へ出ていく、等の意見が挙がった。
・まとめとして、地域の実情に合わせながら、他機関との連携を取っていく必要があるとのことだった。
●国頭地区での開催だったこともあり、北部地域からの参加が多かったようですが、
石垣市からの参加もあり、討議もそれぞれに盛り上がりました。
討議があることにより、参加者が主体的な気持ちで参加でき、
具体的な情報交換をすることにより参加の意義が深まったのではないでしょうか。
●各館から1人も参加していないところも少なくなく、
こうした他館職員との情報交換や意識を向上させる絶好の機会を逃すのは
もったいないのではと感じました。
Posted by 学振 at 15:50│Comments(0)
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